スーパーやコンビニで「980円」という価格を見かけることは多いでしょう。
しかしこの980円、税込みなのか税抜きなのかによって、レジで実際に支払う金額は変わってきます。近年は総額表示が基本となっていますが、一部の店舗やネットショップでは税抜き表示も見られるため注意が必要です。
税抜き980円なら税込でいくらになるのか、逆に税込980円なら本体価格はいくらなのか、正確に把握しておくことで予算管理もスムーズになります。
この記事では、980円という身近な金額を例に、税抜き・税込みそれぞれの計算方法を徹底解説していきます。消費税10%と8%の両パターンに対応した早見表も用意しました。
日常の買い物で役立つ知識として、ぜひ最後までお読みください。
980円が税抜きの場合の計算方法
それではまず、980円が税抜き価格の場合について解説していきます。
税抜き価格は消費税が含まれていない本体価格なので、ここに消費税を加算した金額が実際の支払額となるわけです。
消費税10%の場合の計算式
標準税率である消費税10%を適用する場合の計算は以下の通りです。
税抜き価格 × 1.10 = 税込価格980円 × 1.10 = 1078円
つまり税抜き980円の商品を購入する場合、実際の支払額は1078円になります。
消費税額を先に計算してから足す方法もあるでしょう。
消費税額 = 980円 × 0.10 = 98円税込価格 = 980円 + 98円 = 1078円
どちらの計算方法でも同じ結果が得られますが、1.10を掛ける方が手順が少なくて済みます。
暗算でも比較的簡単に計算できる金額です。
消費税8%(軽減税率)の場合の計算式
食品や新聞など、軽減税率8%が適用される商品の場合はこうなります。
税抜き価格 × 1.08 = 税込価格980円 × 1.08 = 1058.4円
計算結果に小数点以下が出てきましたが、多くの店舗では小数点以下を切り捨てるため、実際のレジでは1058円と表示されることがほとんどです。
消費税10%の場合(1078円)と比較すると、20円の差が生まれます。
同じ980円でも税率によって支払額が変わるため、レシートで確認する習慣をつけるとよいでしょう。
税抜き価格から税込価格を求める具体例
日常のショッピングで遭遇する具体的なパターンを見ていきましょう。
例1:カフェのドリンク(税抜き980円、消費税10%)980円 × 1.10 = 1078円
例2:スーパーの弁当(税抜き980円、消費税8%)
980円 × 1.08 = 1058円(小数点切り捨て)
例3:同じ商品を3個購入(税抜き980円×3個、消費税10%)
980円 × 3 × 1.10 = 3234円
複数個購入する際は、個数を掛けてから消費税率を掛けるのが正しい計算順序です。
一つずつ税込価格を出してから合計すると、端数処理の関係でわずかに金額が変わる可能性があります。
特に大量購入の場合は、この違いが積み重なっていくことに注意が必要でしょう。
980円が税込みの場合の計算方法
続いては、980円が税込み価格の場合を確認していきます。
税込価格から本体価格を逆算するには、税抜きから税込みを求める場合とは異なる計算式が必要です。
税込980円から本体価格を逆算する方法(消費税10%)
税込価格には既に消費税が含まれているため、単純に0.9を掛けるのは誤りです。
本体価格 = 税込価格 ÷ 1.10本体価格 = 980円 ÷ 1.10 = 890.909…円
計算結果が割り切れませんが、実際の店舗では本体価格を先に整数で設定してから消費税を計算しています。
税込980円の商品の本体価格は、891円または890円に設定されている可能性が高いでしょう。
検証1:本体価格891円の場合891円 × 1.10 = 980.1円 → 980円(四捨五入)
検証2:本体価格890円の場合
890円 × 1.10 = 979円 → 980円にならない
このケースでは本体価格891円が正解である可能性が高くなります。
消費税額だけを知りたい場合は次のように計算できます。
消費税額 = 980円 – 891円 = 89円または
消費税額 = 980円 × (10/110) = 89.09…円 → 89円
税込980円から本体価格を逆算する方法(消費税8%)
軽減税率8%が適用されている商品の逆算方法はこうなります。
本体価格 = 税込価格 ÷ 1.08本体価格 = 980円 ÷ 1.08 = 907.407…円
こちらも小数点以下が出てきますが、実際の商品では本体価格907円に設定されているケースが多いでしょう。
検証:本体価格907円の場合907円 × 1.08 = 979.56円 → 980円(四捨五入)
端数処理の方法によって、逆算結果には1〜2円程度のズレが生じることがあります。
これは店舗側の価格設定と端数処理ルールによるものなので、完全に一致しないケースもあるわけです。
逆算計算の検算テクニック
税込価格から本体価格を逆算したら、必ず検算することをおすすめします。
検算の基本手順1. 逆算で求めた本体価格に消費税率を掛ける
2. 元の税込価格と一致するかチェックする
3. 数円のズレがある場合は端数処理を考慮する
電卓やスマートフォンの計算機アプリを使えば、素早く検算できるでしょう。
電卓での検算例(消費税10%)980 ÷ 1.1 = 890.909…
891 × 1.1 = 980.1 ≒ 980円 ✓
また、消費税額が全体の約10%または8%になっているかをざっくり確認するのも有効です。
980円の10%なら約98円、8%なら約78円というように、大まかな目安を持っておくと間違いに気づきやすくなります。
980円の税抜き・税込み早見表
続いては、一目で分かる早見表を確認していきます。
買い物中にパッと確認できるこの表があれば、計算の手間を省けるでしょう。
消費税10%の早見表(税抜き980円/税込980円)
消費税10%の場合の金額関係を表にまとめました。
| 価格の種類 | 表示価格 | 本体価格 | 消費税額 | 実際の支払額 |
|---|---|---|---|---|
| 税抜き表示 | 980円 | 980円 | 98円 | 1078円 |
| 税込み表示 | 980円 | 891円 | 89円 | 980円 |
重要ポイント税抜き980円と税込980円では、実際の支払額に98円の差が生じます。
税抜き表示の場合は必ず1078円の支払いが必要です。
この差額は割合にすると約10%になります。1000円近い商品なら税抜き・税込みの違いで100円前後の差が出るため、見落とすと予算オーバーの原因になるでしょう。
複数の商品を購入する場合、この差額が積み重なっていくことも忘れてはいけません。
消費税8%の早見表(税抜き980円/税込980円)
軽減税率8%が適用される商品の場合は以下の通りです。
| 価格の種類 | 表示価格 | 本体価格 | 消費税額 | 実際の支払額 |
|---|---|---|---|---|
| 税抜き表示 | 980円 | 980円 | 78円 | 1058円 |
| 税込み表示 | 980円 | 907円 | 73円 | 980円 |
消費税10%と8%を比較すると、同じ税抜き980円でも支払額に20円の差が出ることが分かります。
食品や飲料を購入する際は軽減税率8%が適用されるかを確認することで、少しでもお得に買い物ができるわけです。
特に飲食店では、テイクアウト(8%)とイートイン(10%)で税率が変わるケースもあるでしょう。
早見表の活用シーンと読み方
この早見表が役立つ場面をいくつかご紹介します。
活用シーン例シーン1:コンビニでの買い物
レジ前で「あれ、思ったより高い?」と感じたら、税抜き表示だった可能性あり。早見表で事前確認を。
シーン2:オンラインショッピング
カートに入れる前に、商品価格が税抜きか税込みかを確認し、早見表で最終支払額をチェック。
シーン3:飲食店での注文
メニュー価格980円が税抜き表示なら、早見表で実際の会計額を把握してから注文できる。
早見表を使いこなすポイントは、まず価格表示の種類を見極めることです。
「980円(税込)」「980円(税抜)」「980円+税」など、表示方法は様々ですが、必ずどこかに記載されています。
この記事をスマートフォンにブックマークしておけば、買い物中でもすぐに確認できて便利でしょう。
計算時のよくある間違いと注意点
続いては、実際の計算でよくある間違いや注意すべきポイントを確認していきます。
これらを理解しておくことで、レジでの「あれ?」という疑問が解消されるはずです。
四捨五入・切り捨て・切り上げの違い
消費税の計算で小数点以下が出た場合、どう処理するかは店舗次第です。
例:税抜き980円×1.08の場合計算結果:1058.4円
切り捨て → 1058円
四捨五入 → 1058円
切り上げ → 1059円
この例では切り捨ても四捨五入も同じ結果になりますが、日本の多くの店舗では切り捨てを採用しています。
ただし法律で統一されているわけではないため、店舗ごとにルールが異なる可能性があるでしょう。
端数処理の一般的な傾向スーパー・コンビニ:切り捨てが多い
ネットショップ:四捨五入が多い
飲食店:切り捨てまたは四捨五入
複数商品を購入する場合、個別計算した合計と一括計算した金額が微妙に違うこともあります。
気になる場合はレシートを確認すると、その店舗の端数処理ルールが分かります。
内税表示と外税表示の見分け方
価格表示には「内税」と「外税」の2種類があることをご存知でしょうか。
内税表示は税込価格のことで、表示金額がそのまま支払額となります。一方、外税表示は税抜き価格で、別途消費税が加算される仕組みです。
内税表示の例「980円(税込)」
「980円(税込価格)」
「¥980(内税)」
外税表示の例
「980円(税抜)」
「980円+税」
「¥980(本体価格)」
2021年4月から総額表示が義務化されたため、消費者向けの価格表示は基本的に税込みになりました。
しかし事業者間取引や一部のサービス業では、今も税抜き表示が使われているケースがあります。
ネットショップでは商品ページのどこかに「すべて税込価格です」「価格は税抜きです」といった注記があるはずです。見落とさないよう注意しましょう。
実際の店舗レジでの端数処理
自分で計算した金額とレジの金額が1円違う、そんな経験はありませんか。
これは端数処理のタイミングが原因です。
パターン1:商品ごとに消費税を計算商品A 980円×1.08 = 1058.4円 → 1058円
商品B 1200円×1.08 = 1296円
合計:2354円
パターン2:合計してから消費税を計算
(980円 + 1200円) × 1.08 = 2354.4円 → 2354円
合計:2354円
この例では結果が同じですが、商品数が増えると計算順序によって数円の差が出ることがあるわけです。
多くのレジシステムでは、商品ごとに税込価格を計算してから合計する方式を採用しています。
さらにキャッシュレス決済のポイント還元や割引クーポンなども絡むと、計算はより複雑になるでしょう。最終的な支払額はレシートで必ず確認することをおすすめします。
まとめ 980円の消費税込みの金額は何円?
980円という価格が税抜きなのか税込みなのかで、実際の支払額は大きく異なります。
税抜き980円の場合、消費税10%なら1078円、消費税8%なら1058円が実際の支払額です。一方、税込980円の場合、本体価格は消費税10%で891円、消費税8%で907円程度となります。
計算の基本は「税抜き価格×1.10(または1.08)」と「税込価格÷1.10(または1.08)」を覚えておくこと。
買い物の際は価格表示が内税か外税かをしっかり確認し、予算内で収まるかを事前にチェックしましょう。端数処理の方法は店舗によって異なるため、レシートで最終確認することも大切です。
この記事の早見表を活用すれば、レジ前で焦ることなくスムーズに買い物ができるでしょう。消費税の仕組みを理解して、賢い買い物を楽しんでください。